プラセンタ注射が必ず見つかる
笑い方は以前と同じなのに、笑うたびについ視線がその歯にいってしまいます。
旧交を温める会話を楽しむどころか、私の頭のなかは「なぜ?」でいっぱいになりました。
私の分析はこうです。
まず歯と歯のすき間は、きちんと歯磨きを励行しなかった結果、知らない聞に歯周病になり、そればかりか、カルシウム不足のために、歯そのものも縮んでしまった、歯茎が下がってしまった、おそらく煙草のヤニや赤ワイン、紅茶、だと考えられます。
歯の茶色いたての線は、コーヒーなどによるものでしょう。
こうした「渋」の出る飲料を飲んで数時間経つと、永久に色素が沈着してしまうことをご存じでしょうか。
個人差があるとは思いますが、これらの飲み物やブルーベリーなどのベリー類を食べたら、なるべく二〜三時間以内に歯を磨くことをおすすめします。
以前フランスのシャンパンメーカー社を取材した際、案内してくれたフランス人の広報担当の女性が、一緒に紅茶を飲みながらつぶやいていた言葉がよみがえってきました。
「私、年がら年中紅茶を飲むわりには歯が黄色くなっていないのはラッキーだと思うわ。
ミルクティーにすれば少しは防げるかと思って、今もミルクティーにしたんだけど」同じ紅茶好きの女性として、歯の美しさを気遣う気持ちはとてもよくわかります。
いかに歯の健康が見た目の美しさに影響するか、私が通っているDクリニックのS先生が、こんなお話をしてくれました。
「四十代後半の女性の患者さんの話で、仮にAさんとしますが、Aさんは見るからに暗くて、しゃべるときも常に顔に手を当てていました。
二人のお子さんに恵まれて、ご主人の会社も順調、ご家族の方もみんな優しくて素晴らしい家庭ですが、Aさんの性格になにか暗い影のようなものを感じました。
原因は歯にありました。
おそらく二人のお子さんを産んでカルシウムが失われ、ストレスと睡眠不足が重なって歯周病と虫歯で歯を失ったと思われました」Aさんの歯は以前受けたあまり上手ではない治療のため、かみ合わせがとても悪くなっていて、表情筋が緊張していたそうです。
「表情筋が緊張していると、相手に対してきつい感じを与えます。
Aさんも十歳以上ふけて見えました。
治療はインプラント、矯正、セラミックス、歯周病治療などを施し、ご本人の努力もあって無事完了しました」。
これは後日談ですが、Aさんのご主人によると、家内は歯が悪くなるにつれてだんだん口を大きく聞けて笑えなくなっていった、とか。
S先生は今でもこのAさんとは家族ぐるみのおつき合いをなさっているそうですが、Aさんの自信に満ちた笑顔は、まるで周りの人も幸せにするように輝いているそうです。
「Aさんは今でも二、三カ月に一度クリーニングにいらっしゃいますが、今では本来の明るい性格がきれいで輝く歯を通じて十二分に表現できるようになりました。
歯や口許はただ単にものをそしゃく岨噛したり言葉を発したりするだけでなく、顔の表情を豊かにする自己表現の最も重要な要素だと思いますね」歯に関しては私も、人一倍注意を払っています。
最近おすすめなのが、ティートリーというエッセンシャルオイルです。
飛行機で長時間移動するときなどは、必ず持っていきます。
このオイルをコップ三分の一の水に三滴入れて、口をすすぎます。
殺菌作用があり、歯垢を取り除き、歯肉炎を予防します。
歯ブラシを持って歩くのが面倒なら、ハンドバッグのなかにこの小瓶を忍ばせておくのがいいでしょう。
ティートリー油はティートリー・メラレウカ・アルテルニフォリアという薬草を蒸留してつくるエッセンスで、強力な殺菌作用のため、一九三0年代には世界中の歯科医に使われていました。
第二次大戦で精油のストックが尽きて一時廃れていましたが、オーストラリアの農場で再生産され、今日では再び世界中で人気が高まっています。
口実対策として有効なのが、糸ようじや歯間ブラシです。
日中の細菌や食べ物のかすが歯の間にはさまったり、歯に付着すると歯垢になります。
これもできてから二十四時間以内なら、歯を磨いたり歯問ブラシで取れますが、それ以上時が経つと歯石と化してしまうのです。
この歯垢も歯石も口臭のもとですから、糸ようじや歯間ブラシは口臭対策です。
S先生のクリニックですすめられて使っている歯間ブラシは、なかなかのすぐれものです。
今では口紅やコンパクトと一緒に、私の化粧ポーチには必ず入っています。
歯の黄ばみには、レモンやりんごをかじってみたり、あら塩にレモン汁をたらしたものを歯プラシにつけて、週に一、二度磨いていますこれはとても気持ちがよく、歯茎もひきしまります)。
最近では歯のブリーチ(漂白)のほかに、ポーセリンラミネートベニアといういわば歯の付け爪のようなものも発達していますから、試してみる価値はあるかもしれません。
よく噛んで食べるということも、歯の衛生には効果があります。
唾液には虫歯も予防する消化酵素が含まれているので、唾液の出が悪くなると歯肉の感染症にかかりやすくなるのです。
加齢が進むと唾液の分泌も悪くなりますが、チューインガムを噛んだり、チーズ(チェダーチーズ)を食べると唾液の出がよくなるそうです。
実行してみましょう。
十歳のとき母にしつけられた専門医による歯のクリーニングという習慣も、私には欠かせません。
別に歯が悪くないのになぜ歯医者さんに?という当時の疑問も今では感謝に変わっています。
これは密かな自慢なのですが、私は今まで一度も虫歯になったことがないのです。
いつまでも素敵な笑顔のために、始められることからスタートしてみてください。
私が愛用しているのはニールズヤードのティートリー(オーガニック)です。
ニールズヤデンタルフロスではもの足りないので、歯間ブラシを愛用しています。
これは先が自由に曲がるようになっています。
薬局でも同じものが購入可能。
なんと潤いのあるコケットリーでしょうか。
清少納言は『枕草子」のなかで、「心ときめきするもの」として、女性の洗い髪を挙げています。
日本女性のしなやかな黒髪だけでなく、洋の東西を問わず髪は女性の最大のセダクション(性的魅力)です。
髪とセダクションというと、愛と美の女神を描いたボツティチェリの「ビーナスの誕生」のプロンドの長い髪で裸体を覆い隠す美しい姿が、すぐに思い出されることでしょう。
古代ギリシャにあっては、髪は切って神に献上するほど大切なものでしたし、エジプトでも司祭がこの世を離脱するしるしとして髪を剃り落としました。
これは仏教の出家の儀式にも通じる習慣で、興味深いものがあります。
女性だけでなく男性にとっても、髪はある種の精神性の象徴だったのでしょう。
映画『愛と哀しみのボレロ」にも描かれたように、フランスでは第二次大戦後、ドイツ兵と関係を結んだ女性たちは髪を坊主にされ、さらし者にされました。
これは本当の話で、実録フィルムでも目にしたことがありますが、とても哀しくなったことを覚えています。
それほど髪は女性にとって、愛と美そのものを象徴するものなのです。
そしてさらに神経と直結していたり、健康状態のバロメーターといわれるほどそのひとりひとりの女性を如実に物語るだけに、もっともっと注意していたわってあげなくてはいけません。
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